豊胸は、乳房のサイズを大きくすることを目的とした手術治療です。
何を用いて増大するかによって、大きく3つに分類されています。
1. インプラント豊胸
2. 脂肪注入による豊胸
3. 注入物による豊胸
これらの豊胸術には、それぞれ異なる特徴があります。
詳細は、それぞれの解説をご確認ください。
インプラントによる豊胸 | 脂肪注入による豊胸 | 注入物による豊胸 | |
手技 | シリコン製のバッグ(インプラント)を乳房に挿入する。 | 脂肪吸引で採取した脂肪細胞を乳房に注入する。 | ヒアルロン酸を乳房に注入する。 |
増大効果 | インプラントのサイズで希望の大きさに増大できる。 | 採取できる脂肪細胞の量と、定着量により限界がある。 | 注入するヒアルロン酸の量で希望の大きさに増大できる。 |
効果の 持続機間 |
増大効果は永久的に持続するが、インプラントの経年劣化、破損がありうる。 | 定着した脂肪細胞は永久的に効果が持続する。 | 数年単位でヒアルロン酸がじょじょに吸収、分解されて効果は消失する。 |
柔らかさ | 乳腺の厚みの影響を受ける。 | 適切な手術操作であれば自然な柔らかさを保つ。 | 適切な手術操作であれば自然な柔らかさを保つ。 |
術後の 安静等 | インプラントがずれないように圧迫下着による固定が必要。 | 矯正下着による圧迫等は避ける必要がある。 | 特に安静を要さない。 |
豊胸のシミュレーション
豊胸を検討する際に気になるのは、
「豊胸するとどのようなイメージになるか」
「どれくらいの大きさに豊胸するか」
という問題です。
これらを確認するための方法として、乳房にリンゲル液という医療用点滴液を注入し、シミュレーションすることができます。
これにより、実際に自分で豊胸効果を目で見て確かめることができます。
ただし、リンゲル液によるシミュレーションは、あくまで実際の豊胸の前におこなう確認作業であり、リンゲル液はほぼ1日で吸収、排泄されてしまうため、治療としての豊胸効果はありません。